プログラム概要OUTLINE
プログラム構成PROGRAMME
①. 5科目(計10単位)から構成される「病院経営イノベーションコース」
②. 5科目10単位の履習により、サーティフィケート(修了証)を授与
③. 合計5科目で構成予定。2科目(病院経営の意思決定に関する科目)は経営管理研究科に設置。3科目(データに基づく病院経営に関する科目、教育技法に関する科目)は健康マネジメント研究科に設置。
授業例CLASS
「病院経営イノベーションコース」科目
科目 | 授業名 | 講師 |
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病院経営の意思決定に関する科目 (経営管理研究科) |
病院経営Ⅰ | 裵英洙特任教授 |
病院や診療所等の医療機関の経営は一般企業と異なる特殊性がある。公的保険制度に基づいた戦略設計、医療サービスという財の理解、多職種専門家集団の組織構築等が必須とされる。医療・介護などの社会保障に関わる制度の現状を踏まえて、医療機関経営の問題点と解決法を理解することを目的とする。医療機関に関する基礎知識、医療職種の基本文化や哲学、医療機関の経営分析等に関する検討を行う。特に、医療機関経営や医療現場に馴染みがない初学者にも理解できるよう基礎用語や基礎知識の理解のための内容を講義内に組み込んでいる。病院経営に関して、応用の位置づけである「病院経営Ⅱ」を受講する予定者は本科目を事前に受講し基礎知識をつけておくことが望ましい。 |
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病院経営Ⅱ | 裵英洙特任教授 | |
病院経営をより深く理解するため、経営実務に近い内容を学び、現状の病院経営における種々の課題打破のための解決策を練ることを目的とする。病院経営における資源の理解と現状の課題を網羅的に解説し、一般企業との対比を行いつつ、病院経営の特殊性を理解していく。厳しい病院経営の現状を打破するための解決策を得るべく討議を行っていく。前半9回は講義・討議形式で行うが、後半9回は受講者(グループも可)が主体的に病院経営分析を行う実習形式で行う。病院経営に関して、基礎の位置づけである「病院経営Ⅰ」を事前に受講し基礎知識をつけておくことが望ましい。 |
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データに基づく病院経営に関する科目群 (健康マネジメント研究科) |
データ対話型病院経営論Ⅰ | 吉村公雄専任講師 |
病院経営では質、安全、財務をはじめ様々な観点から課題を発見し、解決方法を立案し、それを実行することが求められる。その際には、どの段階においても、病院に集積され続けている診療データ、経営データ等を対話的に分析することが肝要である。それが、いわば勘と度胸に頼った経営から、主体的で合理的な経営への転換の鍵でもある。そこで、実際の病院事例について、データを用いた意思決定の方法論を習得する。課題を考えながらデータを解析し、解析結果を検証・解釈して、さらにより良い仮説を立ててデータを解析するというプロセスを繰り返すこと。これにより、存在するデータと体験による経験知が融合して、真の状態を明らかにすることができる(“「勘と度胸」の経営から、主体的で合理的な経営へ”)。 |
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データ対話型病院経営論Ⅱ | 吉村公雄専任講師 | |
同Ⅰの発展的内容を予定。 |
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教育技法に関する科目 (健康マネジメント研究科) |
病院経営のためのケース教育習得法 | 竹内伸一 徳島文理大学教授 |
病院経営の専門家として、リーダーシップやマネジメントも含めた教育を行う際には、形式知とともに暗黙知も含めて伝える必要があり、授業形式としてケースメソッドが有用である。ケースメソッド教育を理解し、自ら実践するための第一歩を踏み出せるように設計された授業として本科目を開講する。ケースメソッド授業の特徴である双方向性、創発性、協働性、内省促進性を十分に引き出し、学習者の実践力を育むための教材選択、授業設計、授業運営、ふりかえりが適切に行えるようになることを目指す。授業の中心は「ディスカッションリード演習」に置かれ、あわせてケースメソッド教育に関する理論知識や周辺知識を整理する「レクチャー」の時間も設けられる。 |
なお、プログラム管理委員会が、①~③と同等の内容を含むとして、各研究科設置科目から予め指定した科目を履修した場合、プログラム修了証の要件単位に充当することができることとする(各研究科における修了要件の単位読み替えは行わない)。